今回は、これからエギング始めてみたいという方に向けたお話です。
エギングの代表的なターゲットといえばアオリイカですが、
ポイント(場所)選びを間違うと釣れません。
そのうえ、、季節によっても釣れるサイズや数、釣れる難易度すらも違ってきます。
基本的な知識を知っておきたいという方には
当ブログのエギングコーナーを読んでいただければバッチリですよ。
エギングでアオリイカを釣る基礎知識
まずはアオリイカの生態について知っておく必要がありますが、そのなかでも大事なのはどんな食事をしているのかということ。
エギングもルアーフィッシングですので、釣りたいターゲット(アオリイカ)が「食べたい」と捕食行動に移ってもらわないといけません。
アオリイカの食性
アオリイカは肉食性で、アジやイワシなどを好んで捕食します。
ハタやクエ、マグロなどの大型の捕食者がいないような港湾部では、生態系の頂点に近い存在といえます。
じつは獰猛なフィッシュイーター
アオリイカは非常に貪欲で、エビやカニはもちろん、カサゴなどの根魚の幼魚やベラ、サヨリ、ハゼ、スズキの幼魚などなんでも捕食します。
とくにアジはアオリイカの主食のひとつで、生きたアジを使って泳がせ釣りをするほどです。
そのうえアオリイカは共食いもするので、一つの水槽の中に複数を泳がせておくこともできません。
捕食はサイレントハンター?
アオリイカの捕食は意外としずかなアプローチで、ジェット噴射で高速で接近すると捕食対象に気づかれてしまうので、ヒレの部分を波打つように動かして静かに近づいていきます。
ある程度の射程距離まで近づいたら長い触手(触腕)を超高速でモリのように「シャッ」って感じで繰り出して獲物を捕獲します。
また、いきなり横から抱き着くようにして獲物を抱え込んで急所を噛んでとどめをさすパターンもあります。
ターゲットを捕獲できたら、他のアオリイカに獲物を奪われたりすることもあるので、障害物に隠れるようにして食事を始めます。
ちなみに、エギングでアオリイカを釣る場合、エギを抱くための間を与えることが大事ですが、触手で攻撃してきた場合はヒットさせることができません。
ロッドに伝わってくるアタリでイカの動きを予測することができます。
そのためにも実際にアオリイカがエギを抱く瞬間の動画などを見ておくと釣れるイメージが湧きやすくなりますので、とてもおすすめな「こっそり練習」になりますよw
アオリイカが釣れる季節とアオリイカの一生
寿命は一年
アオリイカの寿命は一年で、春から夏にかけて産卵したあと生涯を終わります。藻場に産卵された卵は孵化したときは数ミリしかありませんが、小型のエビなどを捕食しながら夏から秋にかけて急激に成長していきます。
秋にさらに成長
その年に生まれたアオリイカを「新子」と呼ぶことがあります。本来はイカには使わないようですが、コノシロやイカナゴの当年ものを新子と呼んでいることで釣り人が呼ぶようになったのでしょう。
今回はわかりやすくその年に生まれたので「当年もの」と呼ぶことにします。
夏ごろに孵化した幼いアオリイカは、とにかくどん欲にいろんな小魚やエビなどを捕食していきます。
しかも、釣り人に釣られていない個体が多いため、エギに対しての警戒心も低いため釣りやすいです。
冬は深場に落ちていく
冬になると水温が下がることで活性が低くなり沖の深場に異動してしまうことで釣りにくくなります。
もちろん、水温に連動しているので暖冬の場合は12月でも秋の延長のような釣り方ができるのですが、そのころになると、エギングのエギに慣れてしまっているのでややスレ気味です。
基本は秋に釣る
秋はアオリイカの数釣りが楽しめる季節ですが、これからエギングを始めようとしている初心者さんにとってもベストシーズンとなります。
なにせエギに対する反応もいいので、やや乱暴な言い方をすると、かなり無理のあるやり方でも釣れてしまいます。
まずは実際に釣ってみることで経験を積むこともできるし、なによりも「釣れた!」という成功体験がモチベーションにもつながりますので。
春は1キロオーバーの大型が狙える
冬場は水温の低下とともに深場に移動してしまいますが、春になり水温の上昇とともに産卵の準備もかねて接岸してきます。
生まれた時期によってサイズにもばらつきがありますが、1キロオーバーの大型やなかには3キロ級というモンスターも釣ることができます。
ただしこの時期のアオリイカは秋に釣れる当年ものよりもはるかに警戒心も強く、エギにもスレてしまっているケースが多いので、釣りあげるには知識と忍耐が必要になります。
アオリイカが釣れるポイントの見つけ方
アオリイカがいるポイントとは
「藻イカ」と呼ばれるアオリイカ
アオリイカはホンダワラなどの海藻や藻が生えている場所に好んでついています。
「藻イカ」と呼ばれるくらい藻場に点いているので、エサが豊富にあって藻が生えている場所ならかなりの確率でアオリイカもいます。
港湾部の潮通しがいい場所
アオリイカはフィッシュイーターなので、エサとなるベイトフィッシュがいる周辺にいます。
小魚やエビ、カニなどはプランクトンが豊富に流れ込んでくる潮通しのいいエリアにいて、潮の流れの淀みなどに溜まっています。
潮目ができるような場所なら潮目の向こう側にキャストしてみるといいでしょう。
産卵時期は藻場の周辺が鉄板
藻場はアオリイカにとって、恰好の隠れ場所であり、捕食するための狩場でもあります。
また、産卵はホンダワラなどの海藻などにします。
近年は漁業関係の方が伐採した木などを沈めてアオリイカの産卵床(さんらんしょう)を人工的に作ったりもしています。
砂地の複合シャローエリアにもいる
ひたすらに砂地だけの場所では身を隠すことができなかったりとアオリイカにとってはあまり居心地がよくないようですが、沈み根などの岩礁が点在する場所ではしっかりとついています。
砂地に住むハゼやシャコなども好物なので、身を隠す障害物があればいいようです。
イカスミが落ちているなら釣れてる証拠
エギング初心者さんならすでに釣れている実績のあるポイントで釣ることが釣果への早道です。
漁港などのコンクリートの堤防などに新しいイカスミの跡があるなら、すでにイカが釣れていることになります。
釣り場のコミュニケーションの大事さ
釣れるポイントにはたいてい先行者が入っていることが多いです。
とくにイカスミが落ちているようなポイントならエギングの激戦区の可能性も高いです。
あまりにもマナーの悪い釣りをしてしまうと、先行者とのトラブルになってしまうこともあるので、挨拶はしておきましょう。
また、挨拶をしておくことで先輩アングラーからの嬉しいアドバイスを貰えることもよくあります。
「こんにちは。釣れてますぅ?」
こんな感じでいいので話しかけて、相手がどんな人なのかを軽くリサーチしたうえで、フレンドリーに話せそうな相手なら、自分が初心者であることなどを伝えながら情報収集してみましょう。
思わぬ貴重なポイント情報を教えてくれることもあり、
「向こう側のサーフに岩が出てるでしょ?誰もいかないけど釣れるよ」
みたいなことを教えてくれれば、他のエギンガーよりも釣れる確率がグッとあがることになりますよね。
もちろん、一級ポイントなどは教えてくれる可能性は低いですが、「意外な穴場」の情報は教えてくれることもあるのです。
はじめてのポイントの攻め方
もしも干潮のときに予めポイントを下見することができるのならそれが一番です。
満潮ではわからないような海底の形状を見ることができれば、
干潮時にスマホで海を撮影しておこう
これは僕がよくやるポイントの下見のやり方ですが、スマホのカメラって解像度がかなり高くなっているので、干潮のときに、できれば高い場所からポイントにする場所を撮影しておくとあとで見返すことができて便利です。
干潮時なら海の底が見えることがあり、海藻はどんなものが生えているのか、イカがつきそうな藻場はあるのかなど、画像を拡大していくと色でわかることもあります。
とくに夜に釣行する場合などは、沈み根(シモリ)の位置などがイメージすると、ボトムを攻めるときにもイメージしやすくなり、根掛り対策にもなりますね。
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