ラパラから発売されている『アイスジグ』は簡単にジグを八の字ダートさせられる優れものです。
ただ、前後についているフックの部分がやたらとさびやすく、錆びまくったフックではしっかりとフッキングできるかどうか不安です。
というか、フックが錆びてしまった時点でそのアイスジグは現役引退するしかないのかもしれません。
かくいう僕もメンテナンスを怠ってしまって放置したままの錆びまくりのアイスジグがあります(笑)
今回は、やたらと錆びやすいアイスジグの第二の人生?を考えてみようと思います。
アイスジグはやたらと錆びる
ラパラはフィンランドの釣り具メーカー
もともとアイスジグ(ジギングラップ)は北欧地方の氷で覆われた湖で氷上から穴を開けて、そこから縦方向に落として使うためのルアーです。
もしかしたら、淡水で使うことが前提で作られているのかもしれませんが、とにかくフックがよく錆びます。
そののち、ジャパンクオリティの同じようなものが発売されるようになりましたが、正直いうと後発の日本製のほうが質感は高いです。
しかも錆び対策もしっかりできていて、ソルトフィッシングの使用にも対応できています。
とはいえ、ラパラのアイスジグはサイズのラインナップも豊富で、カラーバリエーションもあるので、ちょい投げ用として思わず買ってしまうんですよね。
で、気が付いたら海水で濡れたままで放置してフックが錆びてしまっているという始末。
錆びたフックはもろい
錆びたフックは強度が落ちる上に、フッキングをする際の貫通度が違ってきます。
この状態では強度が落ちているために、最悪の場合フックが折れてしまうことがあります。
せっかく大物をヒットさせたのにフックアウトどころか、フックブレイク(?)はもったいなすぎます。
ということで、トレブルフックもそうですが、錆びてしまったフックは即引退なのですが、アイスジグの場合はジグそのもののからフックが出ているので交換することはできません。
基本的にはその状態になるとジグとしての耐久性はゼロというか、価値がゼロということになってしまいます。
錆びたアイスジグでもダート性能は健在
アイスジグの最大の特徴といえば、縦方向のシャクリだけで横にダートさせられることです。
フックが錆びていようが、朽ちてなくなっていようが、アイスジグの代名詞ともいえるフィギュアエイト釣法も別の枝針をつければできるのではとおもいつき、実践してみることにしました。
アイスジグを改造して有効活用
針が朽ちたアイスジグでも誘い専門の使い方もできる
ようするに、アイスジグそのものにはフックがついていなくても、道糸の途中から枝針をつけてアイスジグをダートさせれば枝針もダートするはずという狙い。
もちろん枝針にはワームなどをセットしてアピールして、なんなら枝針をジグサビキみたいに何個もセットすることができるはず。
というか素直にジグサビキを使えばいいじゃね?
そうですよね。メタルジグを使って遠投してサビキで誘って釣るやり方があるんだから、素直にそのままお世話になればいいだけのこと。
要するに、ジグサビキをよりアクティブに動かすためのダウンショットリグのシンカーとしてアイスジグを使うわけです。
ラパラのアイスジグは、フォールさせているときにバイトを引き出すことができるルアーです。
なのでジグサビキを検討ラパラのアイスジグは、フォールさせているときにバイトを引き出すことができるルアーです。
なのでジグサビキを遠投してフォールさせている最中に、アイスジグに直接食ってくる可能性もあります。
アイスジグにアシストフックもあり?
そこで、アイスジグに直接アシストフックを取り付けて、トレブルフックの代わりに使うと言うやり方もあります。
むしろトレブルフックよりも1本だけのアシストフックの方がアイスジグをダートさせているときに自然な動きを演出することができるかもしれません。
また吸い込むようにバイトしてくる、シーバスなどのようなフィッシュイーターの場合もふわふわと動いているアシストフックの方がフッキングする確率が高くなります。
とは言えアシストフックが下側についているので、障害物が多いボトムをとってしまうと根がかりになる可能性が格段に上がるのでそこは気をつける必要があります。
カマスのような群れで回遊する魚種は時間勝負
ライトタックルで手軽に狙えるカマスもルアーフィッシングでは人気のターゲットです。
ただ、群れで回遊する魚なので、短い時合いにパタパタと釣れてあとはさっぱりというケースもけっこうあります。
できれば短時間に手返しよく効率よく釣るためにも、サビキ仕掛けなどで同時ヒットも狙いたいところです。
そこでジグサビキの出番ということになりますが、アイスジグのダート性能でサビキを積極的に動かすことで活性の高いカマスの複数ヒットも狙えます。
とくに面白いと思ったのは、仕掛けの下側に付いているアイスジグの動きで活性が上がったカマスが、アイスジグより小さいサビキに食っていくというパターン。
フィッシュイーターも狩りをするときは、なるべく捕食しやすい弱った魚や遊泳力のない小さい個体を狙おうとします。
アイスジグはフォール中の姿勢が安定している
アイスジグの場合、ラインを結ぶのはジグの中央のアイなので、そのまま水中に落としてみると、フォールの姿勢が安定しています。
なので、シャクっていくと上側に移動していくアクションからフォールさせて食わせる間の時間を作るということがやりやすいルアーです。
もちろん、ジグを止めてしまうと見切られるのでは?という意見もあると思いますが、そこはサビキもセットなので小さいほうのサビキの疑似餌に食いつくこともあります。
さらに、サビキのフックに小さくカットしたストレート系のワームをセットしてみると、ピンテールのワームの細かい波動に食ってくることもあります。
アイスジグ+サビキのデメリット
いいことをたくさん述べてきましたが、アイスジグのダート性能が原因でサビキがもつれてしまうことがあります。
サビキがもつれると大変
とくにあるのが、ヒットしてきたカマスやサバの比較的にいいサイズのヤツが暴れると大変です。
一発でサビキの仕掛けをグチャグチャにされてしまってそのまま時合いの終わりを眺めていたこともあります。
メバルにはぜんぜんダメだった・・・
アイスジグとサビキの組み合わせという、純粋なルアーマンの同僚に「邪道」と呼ばれたリグですが、メバルにはまったく通用しませんでした。
おそらくですが、メバルはサビキをしっかりと見切っているようで、反応は見せて追いかけることはあってもヒットさせることはできませんでした。
サバとかカマスのように食い気が立つと獰猛なくらいベイトを奪い合うような魚種にはいいのでしょう。
最後に・・
今回はちょっと珍しいリグの紹介としてアイスジグとサビキという組み合わせを紹介しました。
アイスジグの動きで周りの魚を集めてサビキの擬餌針に食わせる作戦は、当たればウハウハものです。
ただし、あまりにも欲張ってサビキを長くしてしまうと、いきなり「一人お祭り」をやらかすこともあります(笑)
なので、枝針を一つだけ追加してみて試してみるのもおすすめです。
できれば、ロッドは長めのものを使うほうが長い仕掛けでもキャストすることができるので8ftくらいのロッドならサビキを長くすることもできます。
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