「シーバスを釣りたい。ルアーで釣ってみたい!」
「シーバスをターゲットにしたルアーフィッシングに興味を持ったけど、どんな攻略をしていけばいいの・・・?」
実は当ブログの管理人もこんな感じでシーバスフィッシングをスタートさせました。
そして、はじめの3年間、一匹もシーバスを釣ることができませんでした・・・。
今回は、シーバス初心者さんに向けた、記念するべき第一匹目のシーバスを釣るためのお話です。
この話、できればあのときの自分にしてやりたかったです(笑)
シーバス初心者がやってしまうダメな釣り方
釣れるルアーを投げてもシーバスは釣れない
これは僕自身が超初心者だったころのお話なのですが、いやゆる「釣れてるルアー」を使えば必ずシーバスを釣ることができると勘違いしていました。
たとえば、シーバスの専門雑誌とかで紹介されていて、プロアングラーがドヤ顔でシーバスを釣っている写真に登場するようなルアーなら間違いなくシーバスは食ってきてくれる・・・という幻想。
ですが、実際に僕がはじめてのシーバスを釣ったのは300円ほどのポッパーで、まさか本当にシーバスが食ってくるとは思っていなかったという状態で、「うそやん?!なんで??」という感じでした。
シーバスがルアーに反応するということを理解する
シーバスは肉食の魚で、捕食するベイトフィッシュはその季節やエリアでもかなり違ってきます。
なので、そのときに釣れるパターンも違うので、その状況に合ったルアーを使わないと、そもそもシーバスは口を使わないというか、見向きもしません。
シーバスは、捕食する対象を季節や場所で強く意識して追いかけるので、どんなに実績のあるルアーを投げたところで、その状況に合っていなければ見向きもしません。
たとえるなら、牛丼が大好きでいつも牛丼を食べてる人が「今日も牛丼食べてー!」ってなってるときに、『カレー食べない?』と誘っても、「いや、今はカレーじゃないし」ってなるようなものですよね。
当時の僕は「良いルアーってシーバスが絶対に食ってくるんだろ・・・?」と考えてました。
かなり美味しいと評判のカレーでも牛丼スイッチが入っているならダメということで。
あまりにもシーバスを舐めてました。
僕の場合、幼少期にエサ釣りからスタートしたので、なんかエサっぽいヤツならどんなルアーでも釣れるんじゃね?と思い込んでいたのです。
ですが、ルアーフィッシングの場合、ベイトフィッシュに合ったルアーを選ばなければそもそも魚の反応すらないのです。
シーバスの気持ちになってみる
シーバスがルアーに反応をするときって、
「腹減ったー」ってときに
「いつものヤツ食いてー」というモードになっているときに、
まさにいつものヤツ(ベイト)によく似たルアーが目の前を通過すると、
「おお!いつものヤツ!!」ってなるわけです。
【結論】ベイトを知ればルアーも決まる
ようするに当時の僕は、シーバスばかり追いかけていて、
その時にシーバスが捕食しているベイトをまったく意識していませんでした。
逆に言えば、シーバスをコンスタントに釣ることができる人は、
「シーバスのベイトに詳しい人」なわけで、
そのときのシーバスが意識しているベイトにマッチしたルアーがわかっているということになります。
シーバスの居るレンジを狙わないと釣れない
ベイトが居るレンジがシーバスが意識しているレンジ
シーバスが捕食しているベイトフィッシュは季節や場所によって違います。
たとえば、砂場に生息しているハゼなどを捕食しているときはシーバスもボトム付近を意識していますので、フローティングミノーなんかを投げても反応はありません。
逆に言えば、ベイトフィッシュの正体がわかっているなら、そのレンジに合わせることでヒットさせる確率が格段に上がることになります。
結局のところ、さきほどの『ベイトを知る』というお話とかぶるのですが、ベイトを知ることでルアーを通すべきレンジも決まってくるということになります。
水深がある場所は初心者には向かない?
水深が深いポイントでは、シーバスにルアーを見せるためのレンジを探っていく回数が増えてしまい、「表層」「中層」「ボトム」という感じで、立体的に考えていくと、広さに加えて深さも探っていくことになるのです。
実際はもっと小刻みにレンジを探る必要がでてきますので、水深が5メートルあれば中層を1メートル刻みくらいで「水面下1メートル」「水面下2メートル」「水面下3メートル」みたいな感じでサーチしていきます。
もちろん、多少の水深の深さなら、上を意識しているシーバスが喰い上げてくることはありますが、シーバスもルアーを見切ってきますので、同じルアーを何度も見せることでスレてしまうことにもなります。
理想を言えば、一投目でヒットさせるほうがもっとも食わせる確率が上がることにもなるので、細かくレンジを刻むように同じルアーを通すことは避けたいところです。
これらのことを踏まえると、シーバス初心者の方が水深があるポイントでいきなりシーバスが意識しているレンジにルアーを通すのはなかなかに難易度が高いことといえます。
つまり、釣れているポイントという実績があっても、釣れたパターンがわからなければレンジがわからず、いたずれにシーバスをスレさせてしまったり、そもそもルアーを見つけてもらえることもないのです。
結局はベイトを知ることが大事
これまでのお話をまとめると、
・シーバスが意識しているベイトを知らなければヒットするルアーが決まらない
・ベイトがわからなければルアーを通すべきレンジも定まらない
・シーバス初心者には水深が深いポイントは難易度が上がってしまう
以上のことを踏まえていけば、シーバスを初ヒットさせる日は近いといえるでしょう。
この話、ホントに初心者当時の自分に言い聞かせたかったですw
シーバスのおすすめな釣り方
オープンエリアより狭い場所を狙う
さきほどのお話で、『シーバス初心者は水深があるポイントはオススメじゃない』ということをお伝えしました。
つまり、水深が浅いポイントのほうが釣れやすいということになるわけですが、その理由はレンジを絞りやすいというだけではない、シーバスの捕食に関する行動も関係してきます。
捕食者も獲物を追い詰めやすい
シーバスもなるべく楽にベイトフィッシュを捕食したいと考えていますので、獲物が逃げやすい状況はシーバスにとっては嬉しくないわけです。
これは縦方向のお話で、水深が深いとベイトを追い詰めるのが難しくなるのですが、それと同じ理由で広いオープンエリアでは、ベイトフィッシュの大群の中にシーバスが突っ込んでいっても捕食するターゲットが多すぎて対象が散ってしまいます。
極論をいえば、大量のベイトフィッシュが狭くて水深も浅いエリアに固まっている状況なら、シーバス(だけじゃないですけど)は、ベイトを捕食することが簡単にできることになり、こんな状況に出くわすことができれば、初心者でもシーバスをヒットさせる確率が格段にあがるのです。
つまり、なるべくこの状況に近い条件に合った場所を狙えばシーバスを釣りやすいということになり、シーバス初心者さんの初ヒットの確率も高くなるのです。
オープンエリアじゃない場所とは
オープンじゃないということは、狭い場所ということですが、代表的な場所でいえば、狭い水路や水門、川幅の狭い河口などでしょうか。
とくに川幅の狭い河川だと、小魚などのベイトフィッシュも見つけやすくなり、シーバスもその周辺でベイトを狙っている可能性が高く、ヒットさせるパターンも絞り込みやすくなります。
シーバスは捕食がしやすい場所にいる
シーバスの捕食シーンをイメージしてみよう
シーバスがベイトを捕食するパターンはいくつかありますが、基本的には物陰に隠れて獲物が目の前を通過してくるとそこへ飛び出していってパクリと襲いかかります。
群れからはぐれてしまったり弱っている小魚などは捕食しやすいので、積極的に追いかけ回して捕まえるよりも体力を消耗しませんし、失敗しにくくなります。
ということは、ルアーでシーバスを釣るなら、弱ったり群れからはぐれてしまった小魚を演出するように動かしながら、橋脚や壁際、船が通過してできるミオ筋などのシーバスが身を隠しやすい場所の近くにルアーを通すことが大事なのです。
シーバスの警戒心が弱くなるのは夜
昼間にシーバスを釣ろうとすると、どうしても視覚的にルアーを見切られてしまいやすいくなりますし、人影を見つけて別のエリアに移動してしまうこともあります。
日中にシーバスを釣るには、より水深の深いエリアでボトム付近を探ることが多くなり、オープンエリアをサーチすることになるので、難しくなってしまいます。
それに対して、夜になると、シーバスへのプレッシャーは薄らいでいきますし、捕食者としても獲物に警戒されにくく近づくことができるため、積極的にエサを求めるモードになっています。
ここまでのまとめ
【ポイント1】オープンエリアを避ける
できるだけベイトフィッシュが狭いエリアに密集している場所を見つける
【ポイント2】水深の深いエリアを避ける
レンジが絞りやすいので水深が浅いエリアや干潮時を狙う
【ポイント3】デイゲームよりナイトゲームがおすすめ
シーバスの警戒心が低く、ルアーが見切られにくい夜のほうがヒットさせやすい
シーバスはルアーならではの釣り方がある
リアクションバイトを狙う
シーバスだけではないのですが、フィッシュイーターと呼ばれる魚たちは、食い気があまりないときでも、目の前で小魚が逃げ惑うような状況がおきると、一時的に捕食モードになることがあります。
この状態を「反射食い」とか「リアクションバイト」といいます。
リアクションバイトとは
まるで猫じゃらしで猫と遊ぶような感じで、それまでまったりしていたのにいきなり目の前で素早い動きをするものを見て興奮したみたいに追いかけ回すような状態をいいます。
これは猫もシーバスも同じで、ハンターとしてのスイッチが入ってしまうのでしょうね。
ルアーフィッシングはリアクションの釣り
ルアーをアクションさせないで止まった状態にしていると、魚に見切られてしまうだけでなく、そもそも見つけてもらうこともできません。
ルアーフィッシングは、魚を騙して食わせる釣りなので、いかに魚にとって魅力的にルアーが見えるアクションをさせることが大事です。
初心者におすすめのアクション
バカにできないのが「ただ巻き」
リアクションを誘うためのルアーアクションとかいうと、難しそうに感じてしまうかもしれませんが、実はよくできたルアーはただ巻きでも釣れるように設計されていることが多いので、はじめはなんのアクションも入れなくても釣れるときは釣れてしまいます。
ですが、それだけでは活性の引くシーバスに口を使わすことができないので、シーバスにルアーを見つけてもらうためのアクションもあります。
ルアーアクションに変化を加える
ただ巻きをしていると、後ろからシーバスがルアーを追いかけている(チェイス)のが見えることがあります。
もしもチェイスがあっても、そのままでただ巻きをしていると、シーバスもルアーにアタックするきっかけを作ることができずにルアーを引き切ってしまうこともあります。
ルアーをただ巻きしているだけでも魚には魅力的に見えることもあるのですが、シーバスに関しては、捕食そのものが上手ではない魚だと言われていて、激しく逃げる小魚よりも、一瞬でも止まった状態になると喰らいついてきます。
ただ巻きからのトゥイッチ
たとえば、ただ巻きの状態で泳いでいたルアーが一瞬止まったあとで素早く動き、そのあとまた止まる、といった単調な動きからの変化があると、シーバスが「今だ!」とばかりにルアーにアタックしてきます。
具体的には、ルアーを一定のスピードで引いてきて、ストラクチャーなどの障害物の近くで一瞬ルアーを止めて、すぐさま小さなシャクリを入れることで近くに隠れていたシーバスの活性が瞬間的に上がって喰らいついてくるのを狙うわけです。
この、ルアーを軽くシャクって素早く動かすテクニックを「トゥイッチ」をいい、これを連続させてすることを「ダート」といいます。
シーバスの場合はダートをするとかえってルアーにアタックすることができなかったり、ミスバイトになることもあるのですが、要所で一度だけポンとトゥイッチを入れることでガッツリと食わせることができます。
まとめ
今回は、シーバス初心者さんが記念すべきはじめてのシーバスヒットに少しでも近づけることができるように、かなり駆け足での説明となりました。
ホントは他にもシーバスフィッシングに関してお伝えしたいことがいくらでもあるのですが、まずはファーストヒットを味わってシーバス釣りって面白いと感じていただければと思います。
たとえサイズが小さくても、とにかく釣れたってことが本当に大事で、僕のように何年間も釣れないままでは、たいていは挫折してしまいますので。
初心者さんがシーバスに近づくために
今回の記事をもういちど振り返ってみます。
ベイトフィッシュを把握する
まずはあなたが釣りをしようとしているエリアで。シーバスがどんなベイトを食べているのかを知っておきます。
季節や地域でもシーバスが捕食しているベイトは違ってきますので、実際に現地に行ってベイトフィッシュを探してみることが大事です。
ベイトに合ったルアーを用意する
シーバスが捕食しようとしているベイトに似せたルアーを使用しないことにはヒットさせることは難しいです。
そのため、ベイトフィッシュがわかれば、つぎにそのベイトがいるであろう水深(レンジ)やその動きに近い動きをするルアーを用意しておきましょう。
たとえば、イナッコなら表層付近を引けるフローティングミノーや、シーバスの活性が高いときはトップウォータープラグなど。
カニやシャコエビなど、砂地のボトムにいるベイトが対象なら、バイブレーションで底をとってリフトアンドフォールさせたり、ジグヘッドにワームを使うのもいいでしょう。
ベイトとシーバスが密集したエリアを狙う
小河川などの川幅が狭い場所や、水門や水路、橋の橋脚で干潮でさらに川幅が狭くなっているような水位など、とにかく狙いが絞りやすい場所に絞って釣りをすることで、シーバスをヒットさせる確率が格段に上がります。
ルアーはただ巻きから
下手なアクションをするよりもひたすら一定のスピードでルアーを引いてくるただ巻きから始めるといいでしょう。
ルアーが泳ぐイメージができるようになったら、ストラクチャーなどの障害物やブレイクラインなど、変化がある場所で、少しだけルアーの動きに変化をつけて、シーバスに誘いを入れてみるのもいいでしょう。
そのとき、少しでも釣れるイメージを描くには動画などでシーバスがルアーにアタックするシーンをチェックしてみてもいいでしょう。
まずは実践あるのみ!
なによりも大事なのは、実際に釣行してみることです。
そして、たとえ釣ることができなかったとしても、どんな場所でどんなルアーを投げたのか、などの釣行記録を残しておくと、ルアーマンとしての知識や経験が増えていきます。
それでは、みなさん、グッドラック!
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