今回はメバルの釣り方のなかでもルアーと仕掛けについてのいろんな組み合わせ方のお話です。
おもに初心者さんに向けての記事ですが、
「ヘンなリグ」にこだわった万年中級アングラーの独白みたいにもなってしまいました(汗
メバルは釣り方とルアーバリエーションが楽しい
ソフトルアーとハードルアーの釣り方の違い
ルアーでメバルを釣ることを「メバリング」などと呼ぶこともありますが、メバリングで使用するのは主にワームなどのソフトルアーです。
とくに初心者さんにはワームから始めることがおすすめで、初めてルアーフィッシングにチャレンジする場合でも、経済的だったりします。
ソフトルアーのメリット
ソフトルアーとはゴムや樹脂などでできた柔らかいルアーの総称ですが、今回はそのなかでもメバリングのメインとなるワームについてお話します。
ワームを使うメリットもさまざまですが、まずは「よく釣れる」ということが最大の理由かもしれません。
柔らかいゴム類でできているワームは、水中での動きも非常にナチュラルで、小魚の尾びれに似せた微細な動きも表現できます。
つまり、ハードルアーよりも遥かに魚に見切られにくく、一定のスピードでリールを巻く「ただ巻き」でもよく釣れます。
また、価格もハードルアーよりは手頃なため、根掛りなどででルアーを失ってもお財布にやさしいといえます。
わずか数百円で10個から20個ぐらいのワームがセットになっているので、複数のワームを用意しておけば、十回以上の釣行に使えるのも嬉しいです。
さまざまな色や形もあるので、それぞれの状況に合わせたものを使うことができ、渋い状況でも、「当たり」のワームを見つけることができれば一人勝ちできることもあるのです。
ワームの場合はジグヘッド単体で使用することもできますが、さまざまな仕掛け(リグ)と組み合わせることで、メバルへのアピールの仕方や狙う水深(レンジ)を決めて重点的に狙うこともできます。
リグに関することはこの記事の後半で述べますが、自分ならではのリグや釣法を見つけていくのもワームとの組み合わせがあればこそといえます。楽しいですよ。
ハードルアーのメリットとデメリット
ハードルアーは「プラグ」と呼ばれることもありますが、木製やプラスチック製などのものがあり、ワームのようにルアーそのものが曲がったりすることはありません。
そのため、止まった状態では魚に見切られてしまうので、リトリーブをしたりロッドでアクションを加える必要があります。
見切られやすさという意味ではデメリットが勝ってしまいますが、ハードルアーはソフトルアーよりも空気抵抗が少なく、飛距離が出る傾向にあります。
ソフトルアーでは攻めることができないエリアまでキャストすることができれば、広範囲に魚を探すことができます。
ハードルアーの場合、単体で使うことが多く、リグとして仕掛けにすることはあまりありませんが、そのぶんそのルアーの動きや特性を理解して動かしていくことでバイトが取れれば非常に嬉しかったりします。
そのうえ、ワームのように魚にかじられてボロボロになってしまうこともありませんので、フグなどの歯の鋭いエサ取りが多い場所ではワームがすぐにダメになってしまいます。
そんなときはプラグやメタルジグを使うことで手返しよく広範囲を探ることができます。
また、ハードルアーにしかない楽しさもあり、見切られてしまわないように自分でアクションをさせる必要がありますが、
「釣ってやったぞ!」という達成感というか、ルアーフィッシングとしてのゲーム性はハードルアーのほうが楽しいかもしれません。
また、ハードルアーは単純に見ていて楽しいので、釣りに行けないときでもルアーを眺めているだけで癒やされてしまいます(笑)
美しく塗装されていたり、限定品としてレアだったりでコレクターとしての所有欲を満たしてくれるのもハードルアーの魅力かもしれません。
ただし、これはこれでかなりの「沼」ですから、釣果とは関係ない部分でやたらお金を使ってしまうこともあります。これも「ハードルアーあるある」だったりします(笑)
メバルの釣り方は仕掛けで釣り分ける
「釣り分ける」という表現がヘンに感じたかもしれませんが、メバリングにもいろんな釣り方があるなかで、狙ったサイズのメバルを釣りたいときや、状況が渋すぎて「とにかく釣りたい」というボウズ逃れ的な時にも、狙い方を変えてみるのは大事です。
とくに大事なのは、捕食スイッチが入ってメバルが浮いているときなのか、活性が低いメバルしかいないのかでレンジは違ってきます。
とくに、初めて入ったポイントなどでとりあえず一尾釣っておきたいなら試してもらいたいです。
リグなら遠投もレンジキープも思いのまま
メバルの釣り方の中でもルアーを使った釣法は比較的に歴史が浅いといえます。もちろん漁師さんが疑似餌でメバルを釣ることもありましたが、趣味の一環としてのメバル釣りは餌を付けるウキ釣りが多いといえます。
そんななか、ソフトルアーとも呼ばれる「ワーム」が登場することで、メバル釣りの幅が大きく広がったと言えます。
ジグヘッドのみも奥が深い
メバル釣りでよくあるのがジグヘッドにセットしただけのもので、オーソドックスではあるものの、ベテランアングラーも使用する基本的な仕掛けです。
仕掛けそのものもリーダーとジグヘッドを結ぶだけなので、根掛りなどのライントラブルからも復帰しやすいという利点があります。
シンプルな仕掛けであるほど実践向きと言えるかもしれませんね。
そのうえ、仕掛けがシンプルなため、PEラインを使用することでかなりの飛距離を稼ぐこともでき、フリーフォールやカーブフォールを駆使してメバルのいるレンジやそのときのベイトに似せた動きをさせることもできます。
まさに基本中の基本でありながら、奥の深いのがジグヘッド単体でのメバリングと言えます。
フロートリグを使って遠投&レンジキープ
フロートリグは中通しタイプの飛ばしウキで、ラインを自由に誘導するタイプのものや固定して使うものなど様々です。
そのなかでもフロートリグは文字通り「浮く飛ばしウキ」なので、着水してそのまま水面直下を探るために使用します。
メバルが表層付近を意識するアミパターンで、なおかつ流れに乗せてナチュラルに食わせるなら広範囲を探ることができます。
スプリットショットリグでスレたメバルを攻略
スプリットショットはジグヘッドと組み合わせるケースと、フック単体にワームをセットするケースがあります。
ジグヘッドではなくノーシンカーにすることで、フワフワと漂わせるような動きをすることで、弱ったベイトフィッシュを演出することができます。
ジグヘッドとワームの組み合わせと比べると、スレたメバルでも反応させることができ、中型から大型のメバルにも有効です。
とある雑誌でも紹介されていましたが、ソルトルアーのパイオニア、村越正海さんの尺メバル攻略の仕掛けもスプリットショットリグでした。
ジグヘッドとガン玉との距離を調整しながらゴロタから遠投、藻の中にいる大型メバルを狙います。
スプリットショットリグはシンカーとフック(ジグヘッド)との距離を変えることでワームの動きにバリエーションを持たせることができる、これまた奥の深いリグ(仕掛け)と言えます。
ダウンショットリグでボトムからちょい上を攻める
確実にボトム付近だけを攻めるならダウンショットリグが有効ですが、ジグヘッド単体でボトム付近を探るよりもメリットがあるケースもあります。
例えば、ボトムから数センチ上のレンジだけを丁寧になぞりたいときなどはシンカーと枝針との距離を調整すればいいだけです。
あえてシンカーとの距離を長めにとれば中層からちょい下という微妙なレンジも攻めることができておもしろいですね。
自作の仕掛けという「沼」
メバリングをするアングラーにもいろんなタイプというか、カラーがあります。
たとえば、使うのはほとんどジグヘッドのみで、ハードルアーも使わないけど、ポイント開拓はすごく念入りという実戦重視な人。
それに対して、僕のように仕掛けに工夫を凝らして自分独自の考え方を具現化して試したいという独自路線を試していく人。
この場合、確実にサイズアップやたくさんの釣果を得られるのは、オーソドックスなポイント開拓に力を入れるアングラーさん達で、僕のようなヘンテコなリグを作ってニヤニヤしていると「万年中級アングラー」から卒業できませんので(笑)
創意工夫することの楽しさ
とはいえ、いろんなリグを作ってみては実践で試して釣果を得ることができると、シンプルなリグとは違った楽しさや達成感があるものです。
今回はおもに初心者さんにあててこの記事を書いていますが、メバリングの楽しさのなかに、仕掛け(リグ)に工夫をしてみるという、アイデアを盛り込むのもおすすめです。
自作リグは外道を呼び寄せる?
極端にボトム付近を攻めていると、マゴチやヒラメなどのフラットフィッシュ系が釣れることがあります。
また、春先なら接岸していた中型以上の真鯛がヒットすることもあって、驚かされます。
リグに工夫をすると、特定の食性の魚にアピールできる(偶然してしまう?)ことがあって、いろんな気付きがあります。
結果を見て答えを知る、みたいな感じで、なんでこんな魚が釣れちゃったんだ?みたいな疑問と「そうか!そういうことか!!」という発見もあるのです。
少し?というかかなりメバリングのリグのお話から逸れてしまいましたが、いろんなリグを試してみることで、釣り方のバリエーションが増えるだけでなく、いろんな魚種に出会えることができます。
何度も同じ釣れ方をするのなら、それは立派な新しい釣りメソッドなのです。
メバリングはライトソルトの入門
今回、もっとも僕が言いたかったのはこれかもしれません。
メバリングからソルトルアーフィッシングを始めることで手軽に、そして奥が深い釣を楽しむことができ、発見も多いです。
僕の場合、会社の同僚に誘われていきなりシーバスから入りましたが、あれはかなりの苦行でしたw
できればメバリングからスタートしてレベルアップしてからシーバスに挑むほうがよほど精神衛生上も経済的にもよかったです。
まずは始めてみよう!
書きたいことをつらつらと書き綴っているとかなりまとまりの悪い記事になってしまいました。
メバルという魚は、釣っても楽しいし、食べてもすごく美味しいし、しかも特別な場所にいかなくても近くの港などで釣ることができます。
まずは手軽なタックルを一組用意して始めてみること、そして実践するなかでいろんな自分独自の経験が増えていくので、いろいろと試しながらメバリングを楽しんでほしいと思います。
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